"実装型リサーチ"で薬局現場にイノベーションを。
Advance Pharma Research Office(APRO)は、研究成果を論文で終わらせず、薬局の実務に再現可能な形で実装することを使命とするリサーチオフィスです。私たちは研究と教育を通じて、薬局現場に実践的な価値をお届けします。
私たちについて
APROは、薬局現場の疑問を研究テーマに変え、その成果を"実務"と"教育"に落とし込む実装型(実務応用型)リサーチを掲げています。私たちが目指すのは、研究のための研究ではなく、明日からの薬局業務に具体的な変化をもたらす研究です。
実装型」とは:研究成果を現場で再現できる手順・教育・テンプレートにまで落とし込み、改善を継続可能にするアプローチです。単なるエビデンスの創出ではなく、そのエビデンスを実務の中で活かせる形にすることで、研究と実践の間にある溝を埋めます。
現場×研究の橋渡し
薬局の日常業務から生まれる疑問や課題を研究設計へと昇華させます。そして研究の結果は、再び現場のケア改善に直結させることを重視しています。
研究力の底上げ
伴走支援と実践的な研修を通じて、誰もが取り組める"現場研究"のノウハウを共有。薬剤師の研究スキルと自信を高めます。
アジア連携
アジア諸国の薬局と共通課題を越境で共有し、共同研究・共同発表を積極的に推進。グローバルな視点で薬局業務の質向上に貢献します。
これまでの歩み
1
2010年
薬局経営・在宅/地域連携・社会薬学の実践を土台に、薬局起点の研究を開始。訪問薬剤管理指導の実践研究から出発しました。
2
2017年
認知症ケアで薬局をベースとした初の介入研究にチャレンジ 。
3
2019年
研究成果の国内学会発表を開始。同時に薬局現場での実装型リサーチの方法を確立し始めました。
4
2023年
APROとして正式に活動開始。コミュニティ基盤を強化し、実装型リサーチの実践を始めました。
5
2025年
薬剤師のための情報交流サイト(SNS)を構築し、アジア各国の薬剤師との連携を始めました。
これまでの研究実績(Publications)は外部プロフィールに集約しています。詳細な研究歴や発表実績をご覧いただけます。
これから
APROは実装型リサーチを推進するための取り組みを拡大していきます。特に以下の4つの柱を中心に活動を展開する予定です。
1
現場実装パッケージ
テーマ別テンプレート(観察項目、同意書例、集計シート)を提供します。これらのツールは、現場での研究実施をスムーズにし、質の高いデータ収集をサポートします。研究の再現性と実装性を高めるため、細部まで配慮されたパッケージです。
2
伴走支援の拡充
月例ミーティング+課題設計+統計/抄録チェックまで一気通貫のサポートを提供します。研究の計画段階から発表まで、継続的にサポートすることで、研究の質と完遂率を高めます。特に初めての研究に取り組む薬剤師の方に安心感をお届けします。
3
アジア連携
英語コンテンツと合同ワークショップで共同研究・共同発表の機会を創出します。日本の薬局が抱える課題は、アジア諸国とも共通点が多くあります。国境を越えた連携により、より広い視野での問題解決と成果共有を目指します。
4
学習基盤(LMS)
短時間・反転学習型のマイクロ講座を順次公開していきます。忙しい薬剤師の方々でも効率的に学べるよう、実践的かつコンパクトな研究スキル向上コンテンツを提供します。実装の具体例や成功事例も共有していきます。
これらの取り組みを通じて、より多くの薬剤師が実装型リサーチに参加できる環境を整えていきます。
提供サービス
APROでは、研究の計画から実装まで、様々な段階で薬剤師の皆様をサポートするサービスを提供しています。研究初心者の方から、既に研究活動をされている方まで、それぞれのニーズに合わせたサポートをご用意しています。
価格や納期は個別見積りとなります。まずはお問合せいただき、ご要望をお聞かせください。
研究実績
APROは、実装型リサーチを実践し研究を実施、国内外の学会で発表し、論文として公表しています。
ここでは、その代表的な実績の一部をご紹介します。
薬剤師の在宅訪問業務が他職種での認知が低い課題に注目
薬剤師の居宅療養管理指導業務に対するケアマネージャーの認識について調査をすることで、『なぜ、薬剤師居宅療養管理指導が進まないのか』の問題の解決策を探りました。
薬剤師の在宅訪問業務のアウトカムを見出す
在宅訪問業務における薬剤師業務の評価が必要という課題認識を持ち、在宅訪問に関する厚生科学研究へ参加し、実装型リサーチスキルで調査の項目立てや検証のサポートを行いました。
認知症ケアへの課題感の解決にむけて
オレンジプランから認知症基本法に。超高齢社会において薬局薬剤師が同認知症患者や家族に向き合っていくべきかを現場での課題感を研究に生かして実践していまs
より詳細な研究実績は、LinkedInのPublicationsページにてご確認いただけます。国内外の学会発表、学術論文、研究報告書など、APROの全研究活動が網羅的にまとめられています。
コミュニティ/学習
APROは研究を通じて薬局現場を変えていきたいと考える薬剤師のコミュニティです。定期的なイベントや勉強会を通じて、実装型リサーチの方法論や最新事例を共有しています。
研究ノート共有
実践的な研究ノートを定期的に配信しています。研究のコツ、データ分析の方法、論文の読み方、実装のヒントなど、すぐに役立つ情報を厳選してお届けします。メールマガジン形式でお届けするので、忙しい中でも自分のペースで学べます。
定例オンラインミーティング
月に一度のペースでオンラインミーティングを開催しています。研究進捗の共有、課題の相談、最新論文のディスカッションなど、参加者同士が学び合う場となっています。初めての方も気軽に参加いただける和やかな雰囲気です。
研究実践ワークショップ
四半期に一度、集中的に研究スキルを磨くワークショップを開催しています。研究計画の立て方、倫理審査の通し方、データ分析の実践など、具体的なスキルを身につけられる内容です。オンラインと対面のハイブリッド形式で実施しています。
コミュニティに参加することで、同じ志を持つ仲間との出会いや、専門家からのフィードバックを得ることができます。研究の孤独感を解消し、継続的なモチベーション維持にもつながります。
代表プロフィール
七海 陽子(博士〈社会薬学〉)/薬剤師
薬局経営と研究支援を両立しながら、認知症ケアや在宅領域など、薬局起点の実装型リサーチを推進しています。学会・国際会議での発表や教育プログラムの設計・運営も行っています。
「研究のための研究」ではなく、「現場を変えるための研究」をモットーに、薬剤師の研究力向上と研究成果の実務実装を支援。これまでに50名以上の薬剤師の研究活動をサポートし、20以上の研究プロジェクトに関わってきました。
アジア諸国の薬剤師とのネットワークも広く、国際共同研究のコーディネートも行っています。薬局薬剤師の可能性を研究を通じて広げることを使命としています。
よくある質問

研究初心者でも相談できますか?
はい、もちろんです。研究経験がまったくない方でもご安心ください。現場での疑問や課題の言語化から一緒に始めます。「研究らしい研究」をいきなり目指すのではなく、日々の業務の中で気になることを研究的視点で見直すところからスタートします。少しずつステップアップできるようサポートします。

法人での研修は可能ですか?
可能です。薬局チェーンや医療機関など、法人単位での研修プログラムをカスタマイズして提供しています。院内研究の活性化、地域連携研究の推進など、組織のニーズに合わせた内容を設計します。オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド形式も対応可能です。

英語での対応は可能ですか?
はい、海外薬剤師との共同研究や英語での学会発表も支援しています。英語の抄録・ポスター・スライドの作成支援、プレゼンテーション練習、質疑応答の準備など、国際的な研究活動をトータルでサポートします。アジア諸国の薬剤師とのネットワークもご活用いただけます。

費用感はどのくらいですか?
サービスの内容・規模によって異なるため、まずは無料相談をご利用ください。例えば、単発の相談は1時間あたり1万円前後、月次の伴走支援は月3〜5万円程度、研修は半日で15万円前後からが目安です。ただし、研究テーマや組織の状況に応じて柔軟に対応しますので、詳細はご相談ください。

実装型リサーチとは具体的にどのような手法ですか?
従来の研究が「知見の創出」にフォーカスするのに対し、実装型リサーチは「その知見を現場で使えるようにするプロセス」まで研究対象とします。例えば、新しいケアの方法を開発するだけでなく、その方法を日常業務に無理なく組み込むための工夫や、スタッフへの教育方法、継続的な質管理の仕組みまでを一貫して設計・評価します。
お問い合わせ
無料30分相談をご希望の方は、以下からご連絡ください。研究の相談、サービスについての質問、コミュニティ参加に関するお問い合わせなど、どんなことでもお気軽にご連絡ください。
相談では、あなたの研究アイデアや課題についてお聞きし、具体的な進め方をアドバイスいたします。また、APROのサービスがあなたのニーズに合っているかを一緒に確認します。
メールで問い合わせる
advancepharmaresearch@gmail
営業日2日以内に返信いたします。
フォームで問い合わせる
詳細な情報と共にお問い合わせいただけます。
APROは、研究を通じて薬局現場に変革をもたらしたいと考える薬剤師の皆様を全力でサポートします。実装型リサーチの可能性を一緒に広げていきましょう。